校長あいさつ

 このたび、横手清陵学院中学校・高等学校に校長として着任しました信田 正之(しんた まさゆき)です。かつて、本校が開学した平成16年4月から、本校に9年間在職し、学校づくりに携わりました。5年ぶりに本校に戻ってまいりましたが、私がいた当時と変わらぬ校舎のたたずまいと、生徒・職員の笑顔が私を温かく迎え入れてくれ、感慨も一入です。

 さて、本校は秋田県立横手工業高等学校を母体校とし、平成16年に県立で初の、そして普通科と工業系の総合技術科を併せ持つ全国初の中高一貫教育校として誕生しました。
 校舎は奥羽山脈の裾野、横手市街地の東端に位置し、市街地よりやや高台にあるため、校舎があるこの場所のことを、校歌では「青春の丘(はるのおか)」と表現しています。中高の教室棟と実習棟、3つの体育館等を一体化した近代的な校舎の周囲を、陸上競技場、サッカー場、2面ある野球場、テニスコート、プール等が取り囲む恵まれた教育環境の中で、生徒たちは中学校からの6年間、あるいは高等学校の3年間を、のびのびと勉学や部活動に取り組んでいます。

 創立以来、本校は「切磋琢磨 学べ 競え 望め」の校訓の下、「21世紀を主体的に生き抜く人材の育成」を教育目標として歩んできました。グローバル化や情報化、少子高齢化など様々な言葉で形容される21世紀は、課題が山積する変化の激しい時代と言えましょう。このような時代をたくましく生き抜き、リーダーとなって社会発展に貢献できる人材を輩出することが本校の教育理念となっています。

 教育目標を具現化するため、本校では「探究力の育成」「6年間を通したキャリア教育」「中高の交流と学び合い」を大きな特色として教育活動を展開してきました。
 特に「探究力の育成」については、「探究力」すなわち「自ら課題を見つけ、調査・検証し、結論を導き出す力」がこれからの時代に不可欠な力と捉え、平成20年度から探究型学習「清陵プロジェクト」スタート、平成22年度からは文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を受け、現在は秋田県の「探究活動等実践モデル校」となっています。

 生徒が互いに切磋琢磨し、6年間を通した教育活動に主体的に取り組むことで、本校は部活動や進路において数々の実績を残してきました。
たとえば部活動では、昨年度、中学で陸上競技部やバドミントン部、高校で陸上競技部や無線部、メカトロ部、自然科学部、美術部等が、全県や全国で活躍する輝かしい成果を収めました。特に、無線部はアジア・オセアニアARDF選手権大会に毎年のように出場し、全国のみならず世界にも本校の名を轟かせています。
 また、進路においても、この3月に高校を卒業した普通科生徒1名が大阪大学に、総合技術科1名が国際教養大学に進学するなど、難関大学への合格が継続しています。もちろん、ものづくり教育を柱とする総合技術科においては、県内外の一流企業への合格の流れも絶やすことなく続いています。

 今年度は、これまでの成果を継承し、一層発展させるため、重点目標を「主体性 探究力 人間力の育成による 高い志の実現」としました。生徒が何事にも自らの意思で取り組み、「なぜ?」を追究し続け、挨拶や思いやりの心を絶やさず、互いに切磋琢磨して夢を叶える「青春の丘」を目指し、精一杯努めさせていただきます。これまで以上に、本校へのご支援、ご協力をお願いいたしまして、私の着任の挨拶といたします。

 

秋田県立横手清陵学院中学校・高等学校長 信田 正之